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商品の売買契約の際に、
その代金の一部を支払ったり、受け取ったりすることがあります。
この金額は前払金・前受金という勘定科目で仕訳します。
このように
支払ったり、受け取ったりするものを「内金」「手付金」といいます。
厳密にいえば内金と手付金は意味が違いますので、勘定科目を分けることもありますが、
日商検定ではどちらの場合も前払金・前受金という勘定科目を用いることが多いです。
したがって、「内金」「手付金」という言葉が出てきたら、
前払金または前受金という勘定科目を用いて仕訳すると思い出してください。
問題によっては、「代金の一部を支払った」「代金の一部を受け取った」と
書かれているものがあるかもしれませんが、この場合も同じです。
それでは、前払金と前受金のどちらを使うのでしょうか?
前払金は商品を仕入れる側、つまり買い手側が用いる勘定科目です。
前受金は商品を販売する側、つまり売り手側が用いる勘定科目です。
買い手側なのか、売り手側なのかによって、使う勘定科目を分けているのです。
仕訳を考えて見ましょう!
(1)広島商店は山口商店から商品100を仕入れる約束をし、
内金10を小切手を振り出して支払った。
| (借) | 前払金 | 10 | (貸) | 当座預金 | 10 | ||||||
「内金」ではなく「手付金」となっていても同じ仕訳をします。
また、「代金の一部の10を小切手を振り出して支払った。」となっていても同じです。
前払金という勘定科目は初めに借方に出てきますので、資産の勘定科目です。
仕訳で用いる金額は実際の支払額のみです。
「商品100を仕入れる約束」は資産・負債・資本に変化がないので仕訳しません。
(2)広島商店に商品100が到着し、
先に支払った内金10を差し引き残額を掛とした。
| (借) | 仕 入 | 100 | (貸) | 前払金 | 10 | ||||||
| 買掛金 | 90 | ||||||||||
商品が到着したら仕入という勘定科目で仕訳をします。
また、実際に商品が到着することによって、前払金という資産が減少します。
前払金とは仕入という費用に変わる勘定科目ということもできます。
代金は掛としたとあります。商品を買ったときの掛、つまり、買掛金です。
(3)山口商店は広島商店に商品100を販売する約束をし、
内金10を小切手で受け取った。
| (借) | 現 金 | 10 | (貸) | 前受金 | 10 | ||||||
「小切手を受け取った」と書かれていたら、他人振出小切手と判断してください。
つまり、現金勘定を用いて仕訳をします。
「内金」ではなく「手付金」となっていても同じ仕訳をします。
また、「代金の一部の10を小切手で受け取った。」となっていても前受金を用います
前受金という勘定科目は初めに貸方に出てきますので、負債の勘定科目です。
「商品100を販売する約束」は資産・負債・資本に変化がないので仕訳しません。
(4)山口商店は広島商店に商品100を発送し、
先に受け取った内金10を差し引き残額を掛とした。
| (借) | 前受金 | 10 | (貸) | 売 上 | 100 | ||||||
| 売掛金 | 90 | ||||||||||
商品を発送したら売上という勘定科目で仕訳をします。
また、実際に商品を発送することによって、前受金という負債が減少します。
前受金とは売上という収益に変わる勘定科目ということもできます。
代金は掛としたとあります。商品を売ったときの掛、つまり、売掛金です。
前払金は資産の勘定科目で、前受金は負債の勘定科目です。
いままで出てきた負債の勘定科目は
借入金や買掛金などのように金銭の支払いをしなくてはならない勘定科目でしたが、
負債の勘定科目の中には、
前受金のように金銭の支払いをしないで収益に変わるものもあります。
ここはいろいろ説明してもかえって戸惑ってしまうので、
仕訳だけはしっかりできるように練習することが大切です。
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