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約束手形や為替手形には、通常、支払期日が入っていますので、
その日にならないと取立てができません。
そこで、商品代金の支払いなどのためにその手形を裏書譲渡することがありました。
これが前回の内容でした。
今回の約束手形や為替手形の割引とは、営業上必要な資金の融通を受けるために、
支払期日前に銀行などに裏書譲渡することをいいます。
銀行では約束手形や為替手形を受け取ったら、
支払期日までの利息相当分(これを割引料といいます。)を差し引き
差額を当座預金とします。
この手形の割引が行われたときの仕訳は次のようになります。
清水商店は手持ちの約束手形100を銀行で割り引き、割引料5を差し引かれ、
残額は当座預金とした。
(借) | 当座預金 | 95 | (貸) | 受取手形 | 100 | ||||||
手形売却損 | 5 | ||||||||||
割引料について、かつて、
「割引料」「支払割引料」「支払手形割引料」などという勘定科目が用いられていましたが、
現在は銀行などに対して手形金額より低い金額で手形を売却したと考えて、
手形売却損勘定を用いることになっています。
また、借方の勘定科目の順番について
「当座預金と手形売却損を反対に書いてもいいのですか?」
と聞かれることがありますが、
もちろんどちらを先に書いてもかまいません。
(借) | 手形売却損 | 5 | (貸) | 受取手形 | 100 | ||||||
当座預金 | 95 | ||||||||||
ちなみに、手形の割引をした銀行側の仕訳は検定試験には出題されません。
銀行簿記は検定試験の範囲外です。
練習問題はここからです
仕訳の練習(24)
当店はかつて受け取った山崎商店振出、中島商店宛為替手形190を銀行で割り引き、
割引料20を差し引かれ、残額は当座預金とした。
(借) | 当座預金 | 170 | (貸) | 受取手形 | 190 | ||||||
手形売却損 | 20 | ||||||||||
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携帯サイトで手形の仕訳問題を38題アップしています。
仕訳問題と試算表作成問題に役に立つと思います。
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