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2009年03月29日

株式の購入・売却・決算時の処理

今回は有価証券のうち株式について考えたいと思います。

 

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売買目的有価証券という勘定科目で仕訳されるような株式の売買は、

証券取引所というところで行われていて、

その金額はいつも変化しています。

 

新聞などの証券欄を見ても金額が書いてありますが、

1日の取引の終値(おわりね)が書かれていることが多いと思います。

1日中取引金額を見ていると1日の中でも高いときも低いときもあります。

つまり、株式には定価がないのです。

売り手と買い手の力関係によって金額が決まります。

 

株式の金額は銘柄によっていろいろな金額になっているのですが、

売買の単位もいろいろです。

 

売買の単位は会社によって決まっていて、

1株・10株・100株・1,000株、中には200株・500株というような

単位で売買が行われます。

 

そこで、簿記の問題では1株あたりの金額と株式数が示されることになりますので、

それにしたがって、計算をして答えることになります。

 

(1)売買目的のために、森田物産株式会社の株式2,000株を

1株につき¥500で購入し、手数料¥10,000とともに

代金は現金で支払った。

(借) 売買目的有価証券 1,010,000 (貸)  現  金  1,010,000

金額は、500×2,000+10,000=1,010,000と計算します。

売買手数料を含めた1株あたりの金額は¥505です。

1,010,000÷2,000=505で計算されます。

 

(2)(1)で購入した森田物産株式会社の株式のうち1,000株を

1株につき¥550で売却し、代金は後日受け取ることにした。

(借) 未収金 550,000 (貸) 売買目的有価証券 505,000
有価証券売却益  45,000

代金を後日受け取ることにしたときの勘定科目は未収金です。

また、未収金の金額は

550×1,000=550,000 と計算します。

通常、株式を売却したときにも手数料を支払いますが、

簿記3級の問題では出題されたことがないので、ここでは省略します。

(1)で購入したときの売買手数料を含めた1株あたりの金額は¥505でした。

そこで、1,000株売却したときの売買目的有価証券の金額は

550×1,000=505,000 となります。

有価証券売却益の金額は、

1株¥505で購入した株式を1株550で売却したことになりますので、

(550−505)×1,000=45,000で求められますが、

借方の未収金の金額と貸方の売買目的有価証券の金額の差額でもあります。

 

(3)決算につき、(1)で購入した森田物産株式会社の株式1,000株の時価が

1株につき¥530となったので評価替えをした。

(借) 売買目的有価証券 25,000 (貸) 有価証券評価益 25,000

決算時には、時価にあわせて帳簿上の金額を変更します。

これを評価替えといいます。

以前は、低価法という方法が採られていたので、

時価が下がったときにのみ評価替えをして評価損を計上していましたが、

現在は時価法を用いることになっているので、

時価が上がったときにも評価益を計上します。

この問題の評価益の金額は

(530−505)×1,000=25,000 と計算します。

 

また、時価が下がったときの仕訳例は以下のようになります。

(4)決算につき、(1)で購入した森田物産株式会社の株式1,000株の時価が

1株につき¥490となったので評価替えをした。

(借) 有価証券評価損 15,000 (貸) 売買目的有価証券 15,000

この問題の評価損の金額は

(505−490)×1,000=15,000 と計算します。

 

練習問題はここからです

仕訳の練習(29)

【1】売買目的のために、小島商工株式会社の株式300株を

1株につき¥6,000で購入し、手数料¥15,000とともに

代金は小切手を振り出して支払った。

(借) 売買目的有価証券 1,815,000 (貸)  当座預金  1,815,000

金額は、6,000×300+15,000=1,815,000と計算します。

売買手数料を含めた1株あたりの金額は¥6,050です。

1,815,000÷300=6,050で計算されます。

 

【2】売買目的で保有する柴田興産株式会社の株式(1株の取得原価¥20,000)

20株を1株につき¥30,000で売却し、代金を小切手で受け取った。

(借)  現  金  600,000 (貸) 売買目的有価証券 400,000
有価証券売却益 200,000

代金を小切手で受け取ったときの勘定科目は現金です。

取得原価とは株式を購入したときの金額で、

もちろん購入手数料を含んだ金額です。

有価証券売却益の金額は、

(30,000−20,000)×20=200,000で求められますが、

借方の現金の金額と貸方の売買目的有価証券の金額の差額でもあります。

 

【3】決算にあたり、売買目的で保有する原商事株式会社の株式

(1株の取得原価¥250)2,000株の時価が1株につき¥280となったので

評価替えをした。

(借) 売買目的有価証券 60,000 (貸) 有価証券評価益 60,000

有価証券評価益の金額は

(280−250)×2,000=60,000 と計算します。

 

【4】決算にあたり、売買目的で保有する宮崎工業株式会社の株式

5,000株の時価が1株につき¥130となったので、評価替えをした。

なお、宮崎工業株式会社の株式の取得原価は¥700,000であった。

(借) 有価証券評価損 50,000 (貸) 売買目的有価証券 50,000

この問題の有価証券評価損の金額は

700,000−130×5,000=50,000 と計算します。

 


 

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