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日商簿記検定3級に必要な決算整理事項のうち減価償却の話です。
【今回からは減価償却の話です。】
自動車を購入したとしましょう。
乗用車でもトラックでも新車でも中古車でもなんでも同じです。
200万円で購入して、10年間乗り続けます。
ちょうど10年たったら乗れなくなります。
この場合の費用はいったいいくらでしょうか?
もちろん費用の総額は200万円です。
この自動車は費用の大きなかたまりなのです。
それではいったいいつの費用でしょうか?
買う契約をした時?それとも支払いをした時?使い終わったとき?
10年間自動車を使い続けるならば、毎年毎年の費用として、
200万円÷10年間=20万円/年間
という計算をするのがいいのではないでしょうか?
(もちろん、この単純な計算をもう少し検討することが必要です。)
200万円の自動車を買って、毎年20万円の費用とする考え方が減価償却なのです。
この減価償却を行うのに必要なものが、次の3つです。
・買ったときの金額(取得原価)
・使用する年数(耐用年数)
・最後に残った価値(残存価額)
※たとえば自動車を10年間乗って走れなくなったとしても、
その一部は部品として再利用することができるかもしれません。
つまり、売れるかもしれないので、その分の金額をいいます。
簿記3級・2級の問題では
「残存価額は取得原価の10%とする。」
と書いてあることがほとんどです。
それでは、減価償却の計算をしてみましょう!
初めに出てきた自動車の例に残存価額が加えました。
(例)
自動車を現金200万円で購入した。減価償却費を計算しなさい。
耐用年数は10年、残存価額は取得原価の10%とする。
まず、残存価額を計算します。
200万円×10%=20万円
(電卓で計算するときには、小数に直す必要はありません。
そのまま10%と押してください。)
そして、この金額を200万円から引きます。
200万円−20万円=180万円
残存価額を除いた180万円を10年で割ります。
180万円÷10年=18万円(1年間の減価償却費の金額)
減価償却の計算では、残存価額は除いて考えるということが必要です。
(解答)年間の減価償却費 18万円
※このような減価償却の計算を定額法といいます。
日商検定3級の問題ではこの定額法が出題されます。
これ以外の方法は2級以上で勉強することになります。
【重要】早い計算の方法です。
いちいち残存価額を計算して、それを引いてから割り算するとたいへんなので、
次のように計算すると便利です。
200万円×90%÷10年=18万円/年
残存価額が10%なので、それを除いた割合は90%になります。
この計算は便利なので、いつも使うようにしてください!
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