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日商簿記検定3級に必要な決算整理事項のうち減価償却の話です。
【前回から減価償却の話になっています。】
減価償却には直接法と間接法という二つの仕訳の方法があります。
自動車を購入したときの直接法の仕訳は次のようになります。
(借) | 減価償却費 | ××× | (貸) | 車両運搬具 | ××× | ||||||
もちろん建物を購入したら貸方の勘定科目は建物となりますし、
事務用の机・いす、パソコン、金庫などを購入したら備品という勘定科目にします。
簿記3級で出てくる固定資産の勘定科目の中で、土地だけは減価償却を行いません。
前回の例を用いて減価償却の計算をして、直接法で仕訳すると次のようになります。
(例)
自動車を現金200万円で購入した。
耐用年数は10年、残存価額は取得原価の10%とする。
(借) | 減価償却費 | 180,000 | (貸) | 車両運搬具 | 180,000 | ||||||
減価償却を行う前の勘定の記入は次のようになっています。
減価償却費 | |
|
車両運搬具 | |
2,000,000 |
※減価償却費勘定にはまだ何も記入されていません。
この減価償却費勘定は費用の勘定科目です。損益計算書に書きます。
ここに直接法による減価償却の仕訳を勘定記入すると次のようになります。
減価償却費 | |
180,000 |
車両運搬具 | |
2,000,000 |
180,000 |
車両運搬具という勘定の残高(借方と貸方の差額)は
2,000,000−180,000=1,820,000
となります。
減価償却を行うことによって、車両運搬具という資産が減少したのです。
※仕訳の勘定記入方法がわからない場合にはこちらをどうぞ!
【注意事項】
減価償却費という勘定科目の最後の「費」という漢字を赤で書いているのは、
この漢字を書くことを忘れてしまう人がいるからです。
本来、「減価償却費」と書くべきところを
「減価償却」としか書かないと正解とはされないと思います。
もし、第1問の仕訳問題だったら、配点は4点のはずです。
もったいないので、よく注意して書きましょう!
日商簿記検定3級の問題では、かつては、
貸倒引当金繰入勘定の代わりに貸倒償却勘定がよく出題されていました。
(今でも出題されることがあります。)
この場合の「貸倒償却」という勘定には「費」という漢字はつきません。
【ここから先は日商簿記2級検定試験も一緒に受験する人だけ見てください!】
日商簿記2級検定の商業簿記でも、当然、減価償却の問題が出題されます。
そして、前述の貸倒償却勘定が2級の問題の中に用いられていたこともありますので、
注意しなければならないのはもちろんです。
それ以外に、気をつけるものとして、
「費」という漢字をつけるのは有形固定資産の減価償却のときだけだ
ということです。
無形固定資産や繰延資産の償却のときに用いる勘定科目には
「費」という漢字はつきません!
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