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【今回は費用の繰延(くりのべ)についての続きです。】
前回の内容を振り返って見ましょう!
会計期間は平成○1年1月1日から平成○1年12月31日です。
平成○1年4月1日に保険料を1年分¥12,000支払いました。
このうち¥9,000は平成○1年4月1日から平成○1年12月31日の分なので、
平成○1年の損益計算書に記入します。
残りの¥3,000は平成○2年1月1日から平成○2年3月31日の分なので、
平成○2年の損益計算書に記入します。
| 平成○1年 | 平成○2年 | ||||||
| 1/1〜3/31 | 4/1〜6/30 | 7/1〜9/30 | 10/1〜12/31 | 1/1〜3/31 | 4/1〜6/30 | 7/1〜9/30 | 10/1〜12/31 |
| ¥9,000 | ¥3,000 | ||||||
ところがちょっと注意しなければならないことがあります。
それは、
今、平成○1年の決算を行っているのです。
平成○2年の損益計算書を作るはずがないのです!
いや、平成○2年の損益計算書を作れるはずがないのです!
平成○2年の損益計算書は平成○2年の決算の時に作るものです。
平成○2年の損益計算書は平成○2年の収益と費用を集めて作るので、
この時点で作れるはずがないのです。
そこで、平成○1年の時点では、来年の分の収益と費用(ここでは来年の分の保険料)を
しまっておくところが必要です。
そのしまっておくところが、簿記では貸借対照表になります!
貸借対照表は、損益計算書に記入することができなかった来年の収益や費用を記入する
ところでもあるのです。
| 平成○1年12月31日 | |||
| 資産 | 金額 | 負債および資本 | 金額 |
| ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ 前払保険料 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ 3,000 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
上の貸借対照表の前払保険料という勘定科目が、来年の分の保険料をあらわしています。
「前○○○」「未○○○」のように、
勘定科目の一番初めの漢字が「前」・「未」のときは貸借対照表に書きます。
そして、それが借方ならば資産、貸方ならば負債です。
前払保険料は貸借対照表の借方に書きます。つまり資産です。
資産は来年以降の費用をあらわすこともあるんですね。
前に出てきた有形固定資産だって、減価償却費という来年以降の費用を集めたものです。
「なぜ、資産と費用は同じ借方なのか?」と簿記を勉強し始めたときに思ったことが
あるかもしれませんが、
その疑問が解決しそうです。
【その他の決算整理事項】
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売上原価の算定について |貸倒引当金の設定について |減価償却について
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