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今回は伝票についてです。
伝票の問題は日商簿記3級では第4問によく出題されます。
簿記の基本的な流れとして、
取引→仕訳帳→総勘定元帳
↓
補助元帳
というものがあります。
この仕訳帳の代わりに用いるのが伝票です。
取引→伝 票→総勘定元帳
↓
補助元帳
仕訳帳という帳簿の形では同時に何人もの人が仕訳を記入することができません。
ところが、伝票は1枚の紙なので同時に何人もの人が仕訳を記入することができます。
これが伝票を用いることのメリットです。
検定試験直前でもありますし、
伝票のポイントを書きたいと思います。
下の(例1)を見てください。
(例1)商品を売り上げ、代金¥5,000を現金で受け取った。
これを仕訳すると次のようになります。
| (借) | 現 金 | 5,000 | (貸) | 売 上 | 5,000 | ||||||
これを1枚の伝票に書いてみたいと思います。
| 仕 訳 伝 票 | |||
| 現 金 | 5,000 | 売 上 | 5,000 |
この伝票は現実には使われない伝票です。
伝票を便利に使うためにいくつかの種類に分けました。
まず、3伝票制というもので入金伝票・出金伝票・振替伝票です。
入金伝票・・・・・現金が入金されたときに用いる伝票
出金伝票・・・・・現金が出金されたときに用いる伝票
振替伝票・・・・・現金の入出金以外に用いる伝票
上のように分けることができます。
(例1)の取引は入金の取引なので入金伝票に記入してみたいと思います。
入金伝票は借方の勘定科目と金額を省略すると考えてください!
したがって、下のように記入するわけです。
| 入 金 伝 票 | |||
| 売 上 | 5,000 | ||
次に出金伝票です。
(例2)商品を仕入れ、代金¥5,000を現金で支払った。
これを仕訳すると次のようになります。
| (借) | 仕 入 | 5,000 | (貸) | 現 金 | 5,000 | ||||||
これを1枚の伝票に書いてみたいと思います。
| 仕 訳 伝 票 | |||
| 仕 入 | 5,000 | 現 金 | 5,000 |
この伝票は現実には使われない伝票です。
(例2)の取引は出金の取引なので出金伝票に記入してみたいと思います。
出金伝票は貸方の勘定科目と金額を省略すると考えてください。
したがって、下のように記入するわけです。
| 出 金 伝 票 | |||
| 仕 入 | 5,000 | ||
また、振替伝票は現金の入出金以外の取引をそのまま記入する伝票です。
下のように記入すればいいのです。
| 振 替 伝 票 | |||
| ○○○ | ××× | ○○○ | ××× |
このような3伝票制を用いる場合に一部現金取引というものが問題となってきます。
例えば次の(例3)のような取引です。
(例3)商品¥5,000を売り上げ、代金のうち¥3,000は現金で受け取り、
残額は掛けとした。
仕訳をすると次のようになります。
| (借) | 現 金 | 3,000 | (貸) | 売 上 | 5,000 | ||||||
| 売掛金 | 2,000 | ||||||||||
このような取引は1枚の伝票には記入できません。
入金伝票に記入しようと思っても、掛けの部分を記入することができません。
また、振替伝票には現金は記入しないのです。
そこで、この取引を二つに分けることにしましたが、その方法に2種類あります。
- 現金による売上取引と掛けによる売上取引に分ける方法
- いったん全額を掛けによって売り上げたとし、
その後売掛金の一部を現金で受け取ったと考える方法
- 現金による売上取引と掛けによる売上取引に分ける方法によって、
仕訳と伝票の記入をしてみます。
→→→入金伝票に記入(借) 現 金 3,000 (貸) 売 上 3,000
→→→振替伝票に記入(借) 売掛金 2,000 (貸) 売 上 2,000 入 金 伝 票 売 上 3,000 振 替 伝 票 売掛金 2,000 売 上 2,000 - いったん全額を掛けによって売り上げたとし、
その後売掛金の一部を現金で受け取ったと考える方法によって
仕訳と伝票の記入をしてみます。
| (借) | 売掛金 | 5,000 | (貸) | 売 上 | 5,000 | ||||||
| (借) | 現 金 | 3,000 | (貸) | 売掛金 | 3,000 | ||||||
| 入 金 伝 票 | |||
| 売掛金 | 3,000 | ||
| 振 替 伝 票 | |||
| 売掛金 | 5,000 | 売 上 | 5,000 |
今度は商品の仕入時の一部現金取引を考えます。
(例4)商品¥5,000を仕入れ、代金のうち¥3,000は現金で支払い、
残額は掛けとした。
仕訳をすると次のようになります。
| (借) | 仕 入 | 5,000 | (貸) | 現 金 | 3,000 | ||||||
| 買掛金 | 2,000 | ||||||||||
このような取引も1枚の伝票には記入できません。
出金伝票に記入しようと思っても、掛けの部分を記入することができません。
また、振替伝票には現金は記入しないのです。
そこで、この取引を二つに分けることにしましたが、その方法に2種類あります。
- 現金による仕入取引と掛けによる仕入取引に分ける方法
- いったん全額を掛けによって仕入れたとし、
その後買掛金の一部を現金で支払ったと考える方法
- 現金による仕入取引と掛けによる仕入取引に分ける方法によって、
仕訳と伝票の記入をしてみます。
→→→出金伝票に記入(借) 仕 入 3,000 (貸) 現 金 3,000
→→→振替伝票に記入(借) 仕 入 2,000 (貸) 買掛金 2,000 出 金 伝 票 仕 入 3,000 振 替 伝 票 仕 入 2,000 買掛金 2,000 - いったん全額を掛けによって仕入れたとし、
その後買掛金の一部を現金で支払ったと考える方法によって
仕訳と伝票の記入をしてみます。
→→→振替伝票に記入(借) 仕 入 5,000 (貸) 買掛金 5,000
→→→出金伝票に記入(借) 買掛金 3,000 (貸) 現 金 3,000 出 金 伝 票 買掛金 3,000 振 替 伝 票 仕 入 5,000 買掛金 5,000
伝票の問題は商品の取引で練習をし、その後に商品以外の取引で練習をすると
わかりやすいと思います。
なぜならば、商品の問題にはちょっとしたチェックポイントがあるからです。
【よく日商簿記3級の問題に出題される問題】
商品¥7,000を売り上げ、代金のうち¥5,000を現金で受け取り、残額は掛け
とした取引について、入金伝票を(1)のように記入したときと(2)のように記入
したときのそれぞれのときの振替伝票の記入をしなさい。
(1)
| 入 金 伝 票 | |||
| 売 上 | 5,000 | ||
(2)
| 入 金 伝 票 | |||
| 売掛金 | 5,000 | ||
赤い字を見てください。
掛
という漢字が書いてあります。
入金伝票にこの漢字が書いてあったら、
いったん全額を掛けによって売り上げたとし、
その後売掛金の一部を現金で受け取ったと考える方法
です!
つまり、(2)の振替伝票は次のようになります。
| 振 替 伝 票 | |||
| 売掛金 | 7,000 | 売 上 | 7,000 |
それから、振替伝票の赤い金額を見てください!
7,000
もしも、振替伝票から入金伝票を推定する問題ならば、ここで判断します。
売り上げた商品全部の金額(現金売上+掛売上)がここに書かれていれば、
いったん全額を掛けによって売り上げたとし、
その後売掛金の一部を現金で受け取ったと考える方法
です!
(1)の振替伝票と比較してください。
| 振 替 伝 票 | |||
| 売掛金 | 2,000 | 売 上 | 2,000 |
商品の仕入の取引でも同じところがチェックポイントになります。
まず、商品で練習をしてから商品以外の問題を解くようにするといいと思います。
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何気にこれ参考書に解説が全く載って無かったんで、過去問で間違えながら答えから解き方推測して学んでました。
ぐぐっても、なかなかわかりやすい解説が見つからなかったりして困ってました。
ありがとうございます。